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2012年9月8日土曜日

リヴァイアサン号殺人事件―ファンドーリンの捜査ファイル/ボリス アクーニン


リヴァイアサン号殺人事件―ファンドーリンの捜査ファイル/ボリス アクーニン


翻訳物のせいかちょっと読みづらいです。 5人の登場人物の視点から書かれていて、面白い構成だと思いますが、当然、この5人は犯人ではないんだろうなって思いながら読むことになります。とは、いいながらも、次を読みたくなる展開はうまいです。 最後は、意外な犯人が浮かび上がって「えっ!」って感じにはなりますが、どうして、そういう推理が成り立つのかいまいちわかりません。 ただ、登場する日本人が、ほんとにロシア人作家が書いたのかと疑いたくなるほど、よく書き込まれています。この作家の日本への愛情がよく表れている気がします。


妖虫の棲む谷 (扶桑社ミステリー)/ジョン ソール


妖虫の棲む谷 (扶桑社ミステリー)/ジョン ソール

父親の死で田舎に引っ越す少女を含む家族。 いつものパターンだ。 また始まったぞって感じがして、これがなんともいい。 ところが、途中から、虫虫虫で、 こいうのが嫌いな人には苦痛でしかない話になっていく。 相変わらずのバッドエンドだけど、原因を作った人物にも不幸が訪れるのは多少溜飲をさげたかも。

殉教者聖ペテロの会 (創元推理文庫)/ジョン ソール


殉教者聖ペテロの会 (創元推理文庫)/ジョン ソール


宗教関係で少女が連続で自殺するような話です。 前半はおもしろいんだけど。特に、心理学の授業なんか興味あるな。 でも、だんだん、宗教じみてきて、どうもいまいちのめり込めない。 しかも、相変わらずのバッドエンドで、誰でも読んで楽しいと思えるかって言うと、難しいだろうな。

黒猫・黄金虫 (新潮文庫)/エドガー・アラン・ポー

黒猫・黄金虫 (新潮文庫)/エドガー・アラン・ポー

ー黒猫ー
子供ころに読んだときは、生きたまま猫を埋めたという事にどうして気が付かないのだろう?と思ったようにおもいます。 改めて読み直すと、実際には、猫はそこにはいなかったのかも、単に男の狂気がそう思い込ませただけなのかも って思います。

ー黄金虫ー
暗号ものです。 今読めばありがちなんだろうけど、これが150年も前に書かれて今も読み継がれているのはすごいですね。 あまりに簡単すぎるきはしますが、それなりにハラハラどきどきしますしね。

ーアッシャー家の崩壊ー
早すぎる埋葬による恐怖小説でしょうか。 でも、解釈をちょっとかえれば、その友人が双子に騙されたともとれますね。 物事は、見方を変えればいかようにも解釈できるということでしょうか。 まさに、人生を現しているんじゃないでしょうか。

ーメールストロムの旋渦ー
渦潮飲み込まれながら奇跡的に生還した「私」の物語です。渦潮内部を間近からみたいう描写は、流石という感じです。確かにその渦潮の中がどうなってるか見てみたいのはわかりますけど、 見るってことは引き返せないってことだから、 絶対無理ですね。

ーウィリアム・ウィルソンー
なんだかよくわからない話でした。 二重人格というより、ドッペルゲンガーに近いのかも。 最終的には、自殺という事になるんでしょうか?

ラヴクラフト全集 (2) (創元推理文庫 (523‐2))/H・P・ラヴクラフト

ラヴクラフト全集 (2) (創元推理文庫 (523‐2))/H・P・ラヴクラフト

ークトゥルフの呼び声ー
太古の昔に訪れたという巨人、それにまつわる話です。 『この地上で知性を持つものは人類だけではない』 このセリフには、なにか、ぞっとします。 でも、小石像が、タコやイカに似てるのは、滑稽ですね。

ーエーリッヒ・ツァンの音楽ー
なんだか、煙に巻かれたような感じの小説です。 結局、なんなのかわかりません。 それが、恐怖心を煽るのでしょうか? 老人の奏でる楽器に魔物が誘われてやってくるということなのでしょうか。

ーチャールズ・ウォードの奇怪な事件ー
難解です。冗長です。読むの疲れます。 最後まで読んでも、結局何かは、はっきりとはわかりません。 どうやら、 魔の世界の秘密を知った青年に起こる出来事を書いているようです。 最後の最後で、それとなくわかります。

レ・ミゼラブル (5) (新潮文庫)/ユゴー

レ・ミゼラブル (5) (新潮文庫)/ユゴー


ジャン・ヴァルジャンの寛大さに警部が心変わりしたのはちょっとだけ感銘したけどその結果にはびっくりでした。 ジャン・ヴァルジャンがマリユスを助けるけど、結果的にはコゼットを助けたことになるんだろうな。 最後まで、ウルウルしながら読めました。

レ・ミゼラブル (4) (新潮文庫)/ユゴー


レ・ミゼラブル (4) (新潮文庫)/ユゴー


マリユスとコゼットがようやく出会えた第4部です。 でも、 ヴァルジャンの疑心暗鬼(でもないかのかもしれないけど)で、 別れることになる二人。 どうなるんでしょう。

レ・ミゼラブル (3) (新潮文庫)/ユゴー

レ・ミゼラブル (3) (新潮文庫)/ユゴー


マリユスが登場する第3部です。 マリユスとコゼットがどうなるのかも楽しみですが、 コゼットがいた宿屋の主が泥棒となってでてきたり、 ヴァルジャンと因縁のある警部がでてきたりと、 いろんな人と絡んでくることとなり、ハラハラどきどきで面白いです。

レ・ミゼラブル (2) (新潮文庫)/ユゴー

レ・ミゼラブル (2) (新潮文庫)/ユゴー


ジャン・ヴァルジャンがコゼットと出会う第2部です。 コゼットを虐待から救い出すところや 警察の追手から逃げるところなど、 はらしたり、溜飲を下げたりで、 なかなか面白いです。
 

レ・ミゼラブル (1) (新潮文庫)/ユゴー


レ・ミゼラブル (1) (新潮文庫)/ユゴー


ジャン・ヴァルジャンなどが登場する第1部です。たった1個のパンを盗んだ罪などで19年も服役とはびっくりです。司教との出会いを経て、正直な人間として生き、市長にまでなったのに自分の代わりに罰せられようとしているのを知って、自身の正体明かす。 さあ、このあとどうなるのか、楽しみです。

運命の町 (扶桑社ミステリー)/ジョン ソール

運命の町 (扶桑社ミステリー)/ジョン ソール

母親と暮らしていた少女が母親の急死により、父親のもとに引き取られる、 いかにもこの作家らしい始まり方です。 でも、前半部分は、淡々と話が進んでいって、だれも死にません。 ある意味期待はずれです。 結局は、動物を操りひとを殺すような話なんですが、 期待させる割にはあまり盛り上がりません。最後にちょっとだけニヤリとできるかなって、感じです。

ハードシェル (ハヤカワ文庫NV―モダンホラー・セレクション)/ディーン・R. クーンツ

ハードシェル (ハヤカワ文庫NV―モダンホラー・セレクション)/ディーン・R. クーンツ


ーフン族のアッチラ女王(ディーン・R・クーンツ)ー
クーンツが愛の物語をかくとこうなるってことで、愛の力は何者にも勝るのだ。

ーハードシェル(ディーン・R・クーンツ)ー
掛け値なしにおもしろい。大どんでん返しにはびっくり。

ー黎明(ディーン・R・クーンツ)ー
シリアスで難しい題材を扱ってて、よくわからないなあ。まあ、考えさせられる一品だな。

ー捕食者(エドワード・ブライアント)ー
本当の捕食者は・・・。やっぱ女性はこわいね。

ーバク(エドワード・ブライアント)ー
バクがそうつながるのか。悪夢はどこにでもあるってことかな。

ーフラット・ラット・バッシュ(エドワード・ブライアント)ー
これは、日本人にはわかりにくいかも。誰でもが通ることになる通過儀礼をかいてるってとこか。

ー亡霊(エドワード・ブライアント)ー
いくら愛しくても、見えないものは見えない。ちょっと、皮肉っぽいかな。

ー荷物(エドワード・ブライアント)ー
寄生された男の話だけど、どうも最後がしっくりこないな。

ーコルファックス・アベニュー(エドワード・ブライアント)ー
やるのはハンバーガーがいいね。

ー水の底(ロバ-ト・R.マキャモン)ー
プールの中に潜んでいる怪物と対決する話。臨場感があっておもしろい。最後に読者以外も納得させるのは、テレビ的かな。

ー五番街の奇跡(ロバ-ト・R.マキャモン)ー
「光陰矢のごとし」結果的には、その青年がどうなったのかわからないけど、これでいいのか?

ーベスト・フレンズ(ロバ-ト・R.マキャモン)ー
怪物との対決するはなしだけど、ちょっと、おどろおどろしすぎてて閉口する。

闇の教室 (扶桑社ミステリー)/ジョンー ソール


闇の教室 (扶桑社ミステリー)/ジョンー ソール


天才の少年少女を集めて秘密の実験を行う。 たんたんと、話が進んでいきます。 ホラーといよりも、SFです。 子供たちの心の葛藤が描かれていて、つい読み進めてしまいます。 そうそう、この作家にしてはラストがハッピーエンドぽっかたです。

ブルー・ワールド (文春文庫)/ロバート・R. マキャモン

ブルー・ワールド (文春文庫)/ロバート・R. マキャモン


ースズメバチの夏ー
スズメバチがでてくる一種のパニック小説かな。 でも、この作家の長編は面白いけど、短編はどうだろ。 この話なんか、もっと書き込んだほうがおもしろくなるとおもうけどな。

ーメーキャップー
ありがちなホラー小説。どういうラストにするのかなって、最後まで読んで、 おっ、それか!みたいな感じだった。 でも、こういうのって好きだな。


ー死の都ー
わけのわからない状態にいきなりほうりだされた話。 最後の方に落ちみたいに、怪物がでてくるけど、 どうも、中途半端な感じがするな。

ーミミズ小隊ー
ベトナム戦争で使われたとい枯葉剤。 その影響でイメージを現実にできるという男。 導入部分からじわじわときて、 役者がそろうと一気に弾ける感じで、 ドキドキハラハラです。 でも、終わり方にもうひとひねりあっても良かったかも。


ー針ー
文字通り痛い話。 しかし、こんな小説もあるんだな。


ーキイスケのカゴー
翻訳にもよるのか、少し読みづらいです。 話しとしては、鳥の見てきた風景を語るというものですが、 なんとなく、わかりにくいです。


ーアイ・スクリーム・マンー
核爆弾が投下されたあとの話のようで、 ショートショートとしては、よくできてるような気がしますけど、 やっぱり、 ワクワク感とかがないな。


ーそいつがドアをノックするー
悪魔との契約を知らずにしてしまった男に、ハロウィンの夜、起こる出来事です。 これ、おもしろいです。 長編でもいいかも。 でも、やっぱり、さしださないだろうな。


ーチコー
やたらとゴキブリのことについて書かれているので、 変だなって思ってたら、そうか!? って。 なかなか面白いです。 このあとが知りたくなるような小説です。


ー夜はグリーンファルコンを呼ぶー
昔、ヒーローを演じていた男が、 老いさらばえていく暮らしの中で、 身近に起こる殺人事件の解決に乗り出す。 そんな話ですが、これは、面白いです。 関わりになる人物、セリフの言い回し、 どれをとってもワクワクドキドキです。


ー赤い家ー
こだわりを持つという事と変わっていこうとする事がどうなんだろうって、 考えさせられるような話だな。 でも確かに、隣の家が真っ赤だとちょっと嫌かな。


ーなにかが通り過ぎていったー
SFなので、ガソリンで喉を潤とか、最初はわかりにくいんだけど、 だんだんとその面白さに引き込まれていった。 でも、途中でぷつっと切れてしまう感じで、もうちょっと読んでいたかったな。


ーブルー・ワールドー
神父とポルノ女優のちょっとかわった恋の話とでもいったところです。 全体にもっさりした感じでが、ワクワクもドキドキもありません。 それを補うためか、連続殺人犯がでてきますが、これも最後に無理やり盛り上げるために登場させたような感じです。

2012年9月7日金曜日

ラヴクラフト全集 (1) (創元推理文庫 (523‐1))/H・P・ラヴクラフト


ラヴクラフト全集 (1) (創元推理文庫 (523‐1))/H・P・ラヴクラフト

ーインスマウスの影ー
翻訳のせいばかりではないのでしょうが、 持って回ったような表現が多くて、なかなか夢中になれません。 水生生物らしきものとの遭遇が書かれた話です。 ラストの方でおっと思わせるところはありますが、 それも、なんだか尻すぼみです。

ー闇に囁くものー
異星人との遭遇らしき物語ですが、 翻訳のせいか表現が回りくどくてわかりにくく、 どうも、のめり込めません。 話しとしては面白そうなんですが。

ー壁のなかの鼠ー
どうも全体像がつかみにくい話です。 結局、鼠が何かを現しているという事なのかな。 なかなか、難しい小説です。

ー死体安置所にてー
死体しかいない所で、足を掴まれる。 ゾッとしない話です。 軽妙なかんじの落ちがついています。 おもわず、納得してしまいました。

吉田松陰の恋 (文春文庫)/古川 薫

吉田松陰の恋 (文春文庫)/古川 薫


ー見事な御最期ー
三人の家老が、長州藩の犠性となって切腹するさまが描かれます。 三人三様で考えさせられます。

ー吉田松陰の恋ー
これは面白かったです。 高須久子という女性の目をとおして、 投獄されていた松陰先生の新しい一面を描いています。 最後まで、ウルウルしながら読めました。

ーお絹と男たちー
京屋のおかみお絹の視点から見た明治維新にかかわる男たちの話です。 とくに、伊藤俊輔にかんしては、イメージがかわりました。

ー後裔たちの海程ー
長崎に行く途中の長州藩での出来事で、 興膳家にまつわる話です。 時代がそうさせたのか、そういう運命だったのか、 皮肉なものです。

ー刀痕記ー
井上聞多の暗殺未遂にまつわる話です。 最後の最後に、ぶちまけるとはおもいませんでした。

地獄の奇術師 (講談社文庫)/二階堂 黎人


地獄の奇術師 (講談社文庫)/二階堂 黎人

とにかく長いです。 トリックも犯人も動機もパッとしません。 それに、注釈が多すぎです。 小説って、空想したり、想像したりしながら読むもんだとも思うんだけど、 これじゃ読みにくいだけです。 久しぶりに、読むのに疲れました。

羅生門・鼻 (新潮文庫)/芥川 龍之介


羅生門・鼻 (新潮文庫)/芥川 龍之介


ー羅生門ー
飢え死にするのか。若者は考えてた。 そんなときに、死人の髪の毛を、ひきぬいている老婆をみつける。 何故そんな行なっているのか?と、老婆に問いただし、引き出した答えの平凡さに若者は失望する。 まあ、人生ってそんなもんだよな。って思わせる一篇でした。

ー鼻ー
あれだけ忌み嫌っていた長い鼻がせっかく短くなったのにすぐに元に戻ってほっとするのは、 とってもおもしろ。 しょせん、人生の幸せは他人によって左右されるってことか。

ー芋粥ー
男は、念願の芋粥をあきるほど食べることができるのに、すぐあきてしまう。 芋粥をあきるほど食べることを夢見ていた頃は幸せだった。 なんか、よくある話だ。 で、しばらくすると、また、芋粥が食べたくなる。 さしずめ、最後のくしゃみで振り出しに戻る、かな。

ー運ー
ちょっとしたことから、女が多額の財産を得るはなしです。 いかに、人は、罪の意識を持たずに生きてるかを感じさせてくれます。 それが、春ののどかな風景とはちぐはぐな印象をあたえます。

ー袈裟と盛遠ー
生きてる時代が違うせいなのか、 なんだかよくわからない。 この時代だから芥川はこれを書いたとも言えるのかな。 ただ、最後の最後でおっ!?って思わせるところはいい。

ー邪宗門ー
ましく、陰陽師です。 しかも、面白い。文句なく面白い。 でも、未完。 しかも、若殿様と法師との対決で終わるなんて、 わざとじゃないでしょうか。

ー好色ー
平中はプレイボーイであるが、侍従がなびかないために死にそうになる話。 あいてを嫌いになるために糞を手に入れようとするなんて、発想はないな。 しかも、相手が一枚上手ときている。 このあと平中は、どうなったんだろう。

ー俊寛ー
島流しにあい文明から隔離されたよう生活をおくる俊寛についてかかれています。 俊寛自体を知らないので、この話がどうなのかよくわからないけど、 なにか別の事をこの俊寛に置き換えて芥川は語ろうとしていたのかなって感じです。

闇の惨劇 (扶桑社ミステリー)/ジョン ソール

闇の惨劇 (扶桑社ミステリー)/ジョン ソール

友人の農場で起きた不幸な事故。 一人残された少年。 その少年を助けるためにやってきた親子。 なんとも言えないいつもどおりの設定です。 そこから、いつもどおりのおどろおどろしい展開です。 でも、今回は、オオカミ男が出てきます。 その点は、シンプルで明瞭です。 ラストは、珍しく恣意的な終わりかたでした。

わからなくなってきました (新潮文庫)/宮沢 章夫

わからなくなってきました (新潮文庫)/宮沢 章夫

軽妙な感じのエッセイ集です。 こういうのっていつ読み始めてもどこから読んでもいいので、 あいた時間にはちょうどいいです。

オーストラリアン・フェイス(西田書店)/藤沢幹雄

オーストラリアン・フェイス(西田書店)/藤沢幹雄

実体験を元に書いた、紀行文のような小説。オーストラリアに興味があったので、楽しく読めた。ただ、中途半端に終わっている感じがする。登場する人に関する情報がもっと有ってもいいのでは。


魔性の殺意 (扶桑社ミステリー)/ジョン ソール

魔性の殺意 (扶桑社ミステリー)/ジョン ソール

連続殺人犯の死刑が執行されるところからはじまります。 でも、死んでないようです。サスペンスタッチでなかなか面白いです。 この作家は、バッドエンドが多いのですが、 これに関しては、なるほどと思わせる終わり方でした。 珍しいですけど、こういうのもいいですね。

踊る女 (扶桑社ミステリー)/ジョン ソール


踊る女 (扶桑社ミステリー)/ジョン ソール


全然ホラーっぽくない前半部分を過ぎて、中盤くらいで、やっと人が死にます。それも、事故死です。 この作家らしくない展開だと思っていたら、後半はもうやめてくれて言うくらいの陰惨な状態になります。 ある意味、本領発揮でしょうか。編集とかからわれたんでしょうかね、拍子抜けするくらいエピローグが穏やかなんです。 まあ、そこで救われる気もしますけどね。

江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)/江戸川 乱歩

江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)/江戸川 乱歩

ー二銭銅貨ー
乱歩のデビュー作です。暗号を扱った探偵小説です。 久々読みましたけど、なんか全然色あせないですね。乱歩のお得のどんでん返しもちゃんとあるし、 短篇ですけど、十分楽しめます。

ー二癈人ー
夢遊病を題材にした話です。探偵小説というよりも純文学のようです。

ーD坂の殺人事件ー
明智小五郎はでてくるし、 密室だし、 短篇だけど、ちゃんとどんでん返しもあるし、 乱歩ファンには、たまらないですね。

ー心理試験ー
なかなか凝った内容の探偵小説です。 屏風に関しての記述が最初に出てくるから、これが後々なんらかの要因になるんだろうなっておもってたら 後半、やっぱり出てきて、 さすが乱歩っていう感じで。うまいなっておもいます。

ー赤い部屋ー
一風変わった殺人劇というところ。 割と軽妙なタッチで、淡々とかかれていて、 最後は、なんとなくほっとできてしまう、そんな感じかな。

ー屋根裏の散歩者ー
猟奇的な殺人の話です。 とは、いっても、 誰しもが持っているであろう欲望から行われる殺人で、 その行為よりも、 それが発覚するところが、 この小説の醍醐味だと思います。

ー人間椅子ー
奇っ怪な話ということになるんだろうけど、 案外、ありそうかもって思わせるところがすごいな。 最後の落ちみたいなのは、なくてもいいかも。

ー鏡地獄ー
鏡に取り付かれてしまった男の話です。 猟奇的な 小説ということなんでしょうが、 あまり、恐怖は感じません。 それよりも、男が最後に見た世界がきになる、 そんな小説です。

ー芋虫ー
戦争のために障害を負った夫とそれを支える妻の話で、探偵小説ではありません。 かなり、グロテスクで、こういうの苦手なんですが、 でも、ついつい読んでしまいます。 考えさせられる部分もおおいです。


時計館の殺人 (講談社文庫)/綾辻 行人


時計館の殺人 (講談社文庫)/綾辻 行人

トリックも、犯人もその動機も、意外性がありません。 しかも、長編で、人が死にすぎです。 でも、面白くて、一気に読んじゃいました。 あと、本文とは全然関係ないけど、 文中に『ジョン・ソール』の名前が出てきて、ちょっと感動でした。 この作家もホラー好きなんだな。


聖アウスラ修道院の惨劇 (講談社文庫)/二階堂 黎人


聖アウスラ修道院の惨劇 (講談社文庫)/二階堂 黎人


密室や猟奇、見立てや暗号まで、これでもかっていうくらいに、詰め込まれています。 しかも、後半部分で、「おいおい、そりゃないよ」って、思わず言ってしまうような場面があります。 最後には、その意味もわかるんですけどね。 ただ、いかんせん、長い。 もう少し、シンプルにできたのでは?とおもいます。

冷血 (新潮文庫)/トルーマン カポーティ


冷血 (新潮文庫)/トルーマン カポーティ

実際にあった殺人事件を描いている ノンフィクションだそうですが、 どうも、想像でかかれた部分も多々ありそうで、 また、翻訳のせいか、多少文章が軽いところが見受けられます。 まあ、それでも。ぐいぐい引き込まれてしまいます。 ただ、 日本人にはわかりにくい登場人物の名前の表現があって、 誰のことを書いているのか分からなくなることがありました。 その点、少し読みづらいかも。

暗い森の少女 (ハヤカワ文庫 NV 189)/ジョン・ソール


暗い森の少女 (ハヤカワ文庫 NV 189)/ジョン・ソール


ホラーと言うより、ミステリーぽいです。 文体がさらりとしていて、よみやすいです。 この作家は、バッドエンドになることが多いので、 その点は気にしてなかったのですが、 思っていたほど、後味は悪くないです。

2012年9月5日水曜日

聖教会最古の秘宝〈下〉 (角川文庫)/ポール サスマン

聖教会最古の秘宝〈下〉 (角川文庫)/ポール サスマン

宝探しや どんでん返しもあって、 後半になって盛り上がって来ます。 でも、 やっぱり、カタカナが多くて、 しかも、中東あたりの事情がよくわかんないので、 いまいち、のめりこめないかな。

聖教会最古の秘宝〈上〉 (角川文庫)/ポール サスマン


聖教会最古の秘宝〈上〉 (角川文庫)/ポール サスマン


中東あたりはよくわからないし、とにかく、カタカナが多くて、読みづらいです。 しかも、謎がまたわかりにくい。 でも、上巻の最後の方にナチスのことが、でてきたので、 下巻の展開が楽しみになってきました。

霧越邸殺人事件 (新潮文庫)/綾辻 行人


霧越邸殺人事件 (新潮文庫)/綾辻 行人

本格物を期待してたら、期待はずれです。 かなりの長編ですが、読みやすくいホラーチックなミステリーです。 いわゆる 「雪に閉ざされた山荘」ものです。 最初から、名前にかなりこだわてるから、 勘のいい人なら、 途中できがつくかも。 犯人は意外なんですが、動機がイマイチかな。

ナサニエル (創元推理文庫)/ジョン ソール

ナサニエル (創元推理文庫)/ジョン ソール


ラーかと思いきや、ナサニエルが実は…。翻訳のせいか、わかりにくいところはあるけど、おもしろい。 結局は、ちょっとかわった復讐劇ってとこかな。

ユリ迷宮 (講談社文庫)/二階堂 黎人

ユリ迷宮 (講談社文庫)/二階堂 黎人


ー劇薬ー
途中から読むのが苦痛になった。こいうの、好きな人はたまらないんだろうけど、ちょっとね。


ー密室のユリー
途中で、あれれ?この人がそうなのかって場面があった。しかも、密室はあってないようなもんだし。

ーロシア館の謎ー
大胆なトリックにはびっくりだけど、なんか探偵さんの自慢話きかれてるみたいだった。

あなたに似た人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 22-1))/ロアルド・ダール

あなたに似た人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 22-1))/ロアルド・ダール

-味-
なんだこれ!?っていうようなエンディングですが、銘柄を当てるところでは、ちょっとだけぞくぞくしましたね。でも、当たらないとはなしにならないだろうなって。

-おとなしい凶器-
おとなしいとはちょっと違うようなきもするけど、なんか、ニヤってしてしまうような話だな。

ー南からきた男ー
『指』が出てきたときに落ちがなんとなくわかった。でも、指って大事だとおもうけどな。

ー兵隊ー
兵隊としてした戦争体験で精神に異常をきたした男が見ている幻想っていうことでしょうか?うん、よくわからないな。

ーわがいとしき妻よ、わが鳩よー
結局、妻にいいようにあしらわれて・・・。男はつらいね。ところで、原題の『・・・,my dove』は「かわいい人よ」とか言う意味があるから、多分誤訳だとおもうけど。わが鳩よじゃ意味通じないしね。

ー海の中へー
おやおや、これだから、女性の前で軽はずみな行動はとるもんじゃないね。

ー韋駄天のフォックスリイー
えっ!これで終わり?って感じだな。現実はこんなもんだってことなんでしょう。

ー皮膚ー
俺も、あの老人が幸せに暮らしてることを願うね。望みは薄いだろうけど・・・。

ー毒ー
こいうことって、やってしまうよな。これこそまさに、本書のタイトルどおり『あなたに似た人』かな。

ーお願いー
子供がよくやる自分の中のルールにしたがう話です。でも、このあと、どうなったんでしょうね。ちょっとだけ恐怖を感じます。

ー首ー
陰惨な場面が出てこないのはいいけど、確かにそういう感情が沸き起こるのも分かる気がするな。

ー音響捕獲機ー
本当に聞こえたとして読者は読むんだろうけど、最後までぼかしたままで終わるのは、よくあるパターンかな。知らなければよかったってこと、確かにあるもんな。

ー告別ー
確かに、画家が描いた絵を洗浄してみたくなるのはわかるな。でも、その先はちょっと悪趣味かな。

ー偉大なる自動文章製造機ー
なるほど。だからおもしろいのかこの小説は。

ークロウドの犬ー
4つのオムニバス形式の話で、独立していますからどれから読んでもいいとおもいます。ただ、どれも胸が悪くなるような内容で、『あなたに似た人』とは程遠いかも。

緋色の囁き (講談社文庫)/綾辻 行人

緋色の囁き (講談社文庫)/綾辻 行人

この作家が書く本格物とは、一線を画していますがこれが実におもしろい。モダンホラーのようなタッチで殺人事件がおこります。その描写がたまらなくイッキに読んでしまいました。最後に犯人が分かりますが、これがとってつけたような感じです。この点はどうかな?でも、おもしろいです。

漂流 (新潮文庫)/吉村 昭

漂流 (新潮文庫)/吉村 昭

タイトルの通りに難破したひとが無人島で生活した話です。しかも、時代は江戸時代。実話に基づいてるわけですから、当然、その人は帰ってきて話を残してるわけです。その壮絶な生き様は感銘をうけますし、驚嘆もします。悲惨な結果にならなかったことが読後のかんじもいいです。

暗闇の囁き (講談社文庫)/綾辻 行人

 暗闇の囁き (講談社文庫)/綾辻 行人

序盤からの猟奇的なシーンから読者をグッと惹きつけて最後まで一期に読ませます。本格物を期待している読者は、肩透かしをくうでしょう。でも、もちろんいい意味でです。おもしろいですよ。


黄昏の囁き (講談社文庫)/綾辻 行人

黄昏の囁き (講談社文庫)/綾辻 行人

上質のサスペンスです。過去の忘れされていた記憶と現実の事件が結びついていくのはワクワクしながら読めます。ちゃんと、わかりやすいどんでん返しもあったりで充分楽しめます。でも、意外な犯人というか、動機が意外です。この点はいただけません。


オリバー・ツイスト〈下〉 (新潮文庫)/チャールズ ディケンズ

オリバー・ツイスト〈下〉 (新潮文庫)/チャールズ ディケンズ


回りくどい比喩で読みにくいのだけれど、それでも、前半は軽妙なタッチでおもしろかったです。でも、後半になるとなんか、説明ばっかりっていう感じでしかも、終わりかたもなんか唐突でした。


オリバー・ツイスト〈上〉 (新潮文庫)/チャールズ ディケンズ

オリバー・ツイスト〈上〉 (新潮文庫)/チャールズ ディケンズ

軽妙な語り口で物語りにぐいぐい引き込まれます。ただ、比喩やたとえが回りくどくて分かりにくくなってるかも・・・。下巻が楽しみ。

2012年9月4日火曜日

女子中学生の小さな大発見 (新潮文庫)/清 邦彦

女子中学生の小さな大発見 (新潮文庫)/清 邦彦

「万歩計をつけて寝たら、朝まで12歩、歩いていました」
こんな、実験ばっかりです。
真面目にやってるみたいなところが、共感できて、笑えます。

翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)/麻耶 雄嵩

翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)/麻耶 雄嵩

何度か、『そんなばかな』って言ってしまいます。どんでん返しが度々あって楽しめます。でも、伏線はあるけど、読者が犯人を特定できるのかな?って思うところがちょっと残念かな。

殺人方程式 〈切断された死体の問題〉/綾辻 行人

殺人方程式 〈切断された死体の問題〉/綾辻 行人

綾辻だから、まさかこんなトリックじゃないだろうと思いながらよんでたら、あららって作品です。
でも、読みやすいですし、意外な犯人ってのがいいですね。


小説 上杉鷹山 全一冊 (集英社文庫)/童門 冬二

小説 上杉鷹山 全一冊 (集英社文庫)/童門 冬二

『ウエスギヨウザン』今の政治家が何人この人知ってるだろう。
おもいやりっていうのは簡単だけどね。

破獄 (新潮文庫)/吉村 昭

破獄 (新潮文庫)/吉村 昭

4度も脱獄!? で、どうして5度目はがなかったのか? っていうところに興味をそそられた。
時代背景もあるんだろうけど、 まさに、 北風と太陽だな。

冷い夏、熱い夏 (新潮文庫)/吉村 昭

冷い夏、熱い夏 (新潮文庫)/吉村 昭

身内がガンによって、死に向かっている。
それに向き合っている作者、涙なしではよめません。
ただ、どっか、冷静に見ている作者がいるようで、ちょっと恐怖も感じもします。

2012年9月3日月曜日

運命のボタン (ハヤカワ文庫NV)/リチャード・マシスン

運命のボタン (ハヤカワ文庫NV)/リチャード・マシスン

映像的な短編がいくつもあり、巧みでそれぞれにニヤッとさせられます。
私はたぶん『ボタン』を押さないとおもうけど、他の人はどうなんだろうな。



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